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ラブレター [劇団のこと]

明日からいよいよ『十二階のカムパネルラ』の稽古が始まります。
今まで何十回もの稽古初日を経験してきましたが、
今回ほど「本番前日」のような気持ちになったことは、これまでありません。
それくらい、今回は今までとは違う緊張感に包まれています。
依然として脚本の執筆作業も続いていますが、
こちらの作業もまた独特の緊張を感じながら進めています。


思えばこの4ヶ月、ずっとずっとラブレターを書き続けているような気持ちです。

宮沢賢治さんへの敬愛、賢治さんを支えた人たちへの敬愛、
この作品の登場人物を演じてくれる俳優たちへ託したい気持ち、
そして、この物語が生まれるもとになった音楽と同化せんとする気持ち。
そういった気持ちがごった煮になって、
僕の背中を押し、時にはプレッシャーとなって、
4ヵ月間ずっとずっとその人たちとともに在る気持ちです。

脚本が脱稿するまで、そして11月21日に無事初日の幕が開くまで、
自分を苦しめるその緊張から解放されることはありません。が、そこから解放された瞬間、
それまでの長い長い緊張が愛おしくてたまらないものになることも間違いありません。
しばらく悶絶する日々が続きますが、大切にラブレターを書き続けたいと思います。

2018-05-24 12.12.43.jpg


********公演情報********
シアターキューブリック 2018クリスマス公演
『十二階のカムパネルラ』
作・演出 緑川憲仁
♪メインテーマ 岡村孝子「世界中メリークリスマス」

2018年11月21日(水)~25日(日)
会場 浅草九劇

『十二階のカムパネルラ』特設ホームページ
チケット絶賛発売中です!

宮沢賢治の代表作のひとつ『銀河鉄道の夜』は、
もう二度と会えない友、カムパネルラをめぐる心の冒険物語。
もしも、そのカムパネルラが賢治だったとしたら......。
大正から昭和にかけての賢治の故郷・花巻と、
浅草十二階と呼ばれた巨塔そびえる浅草を舞台に繰り広げられる、
大正浪漫躍るクリスマスファンタジー。
十二階のカムパネルラオモテ面.jpg
十二階のカムパネルラ裏面.jpg

役者群
高橋茉琴 片山耀将 谷口礼子 千田剛士 榎本悟
眞実 今氏瑛太 金田理佐子 坂本実紅 佐藤沙予
品川ともみ 千葉太陽 鳥居きらら 藤井優海

上演時刻
21日(水)19:30
22日(木)19:30
23日(金・祝)14:00/19:00
24日(土)14:00/19:00
25日(日)13:00/17:00
※開場は開演の30分前です。

観覧料
4,500円(税込・全席指定)
当日 4,800円
学生(大学・専門学校生以下) 2,500円 ※要学生証
※未就学児の観劇はできません。


会場
浅草九劇 <東京都台東区浅草2-16-2 2階>

つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩3分
東京メトロ銀座線、東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩10分
東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩10分
都営浅草線「浅草駅」徒歩13分


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世界中メリークリスマス♪ [劇団のこと]

「メリークリスマス」というフレーズは、まだちょっと早い季節ですね。
シアターキューブリックの次回公演『十二階のカムパネルラ』は、
宮沢賢治さんをめぐる人々が登場するクリスマスの物語で、
作品のメインテーマには岡村孝子さんの曲「世界中メリークリスマス」をお借りします。
「今回の物語があったうえで、この曲をお借りする」というよりも、
「この曲があって、今回の物語が生まれた」というほうが正しいかも知れません。

きっと長文になります。

そもそも僕は劇作家を志すよりもさらに前、
14歳で岡村孝子さんの音楽と出会い、以後28年の時間を生きてきました。
ピアノの教師をしていた僕の母親は、来生たかおさんの音楽が好きで、
「アンタ、この曲好きじゃない?」と言われ、聴いたのが「はぐれそうな天使」という曲でした。
来生たかおさんが歌う「はぐれそうな天使」は、なにやらオトナな雰囲気で、
10代の僕には、まだちょっと時期尚早な気がしました。

母はさらに言いました、
「この歌、あの人も歌ってるわよね、ほら、車のCMの」。
すべての始まりはここからでした。


車のCMに起用されていた岡村孝子さんが歌う「はぐれそうな天使」。
不器用なまでのひた向きさ。
この曲を真っ直ぐに表現する岡村孝子さんの存在によって、
僕のその後の生き方は、かなりの濃度で色付けられた気がします。
岡村さんは27歳。僕は14歳。
女性アイドルに求めるような疑似恋愛の存在ではありませんでした。
例えるなら、親にも学校の先生にも知られていない秘密のどこかで、
大人になってからの切なさ、悲しさ、そうしたこもごもをこっそりと教えてくれる、
人生のちょっと先を行く先輩のような存在でした。

僕は岡村先輩が紡ぐ、その言葉や旋律に耳を傾け続けるうちに、
自身もなにがしかの表現者として生きていきたいと思うようになりました。



やがて、舞台演劇の劇作家となり、いくつもの作品を創ってきました。
2002年に書いた『葡萄酒いろのミストラル』(のちに二度再演)は、
岡村さんの曲「mistral~季節風~」から想起して生まれた作品ですが、
それ以外のどの作品も、おそらく、何処とは言えぬほど随所に
岡村さんの音楽世界や人生観が無自覚的に散りばめられているはずです。
それくらいに、物書きとしての僕の細胞は、
岡村孝子さんの言葉と旋律によってかたちづくられている気がします。


「孤独感が発する慈愛」

「人の弱さは強さの源になり、その強さは必ず弱さを内包する」

岡村さんの音楽世界から強く感じるそういった要素が、
いつしか僕の創る作品の普遍性となっていきました。


『十二階のカムパネルラ』の公演のメインテーマ「世界中メリークリスマス」は、
僕にとっては、自動涙腺崩壊装置のような音楽です。
(詳しくは昨年冬のコンサートにお邪魔した際のブログ記事をご覧ください。)
毎日気を張って、オトナの顔を作って頑張る人たちの強がりを
ポキッとへし折ったうえで、優しく包み込んでくれることと思います(笑)。
一年が終わるこの季節の、人々の心を癒すクリスマスソングの代表曲になる、
それくらいの引力がある音楽です。
そういう曲からどんな物語が生まれてくるのか、僕も楽しみで仕方ありません。
同時に大変大変苦しくもありますが。。でも、その苦しいのが楽しいのです。

今回の作品のどんなシーンで、どんなふうにこの曲と「共演」するのか、
ぜひ楽しみにしていてくださいね。
十二階のカムパネルラ孝子さんと.jpg
先日、コンサートの終演後、楽屋にて。
岡村孝子さんのご了解を得て掲載しています。


岡村孝子さんの言葉と音楽の魅力の事、
その音楽から考えさせられた事などを綴った過去の記事です。
よろしければご覧ください。
2017/07/02 NO RAIN, NO RAINBOW
2017/10/16 光と笑顔あふれる庭で
2017/10/16 光を照らす人、岡村孝子さん。
2017/12/15 岡村孝子さんのクリスマス・ピクニック
2017/12/28 「気」が光る場所へ ~岡村孝子さんクリスマス・ピクニック大阪公演~
2018/06/18 泥中に咲く蓮のように



********公演情報********
シアターキューブリック 2018クリスマス公演
『十二階のカムパネルラ』
作・演出 緑川憲仁
♪メインテーマ 岡村孝子「世界中メリークリスマス」

シアターキューブリックホームページ http://qublic.net/

2018年11月21日(水)~25日(日)

会場 浅草九劇

宮沢賢治の代表作のひとつ『銀河鉄道の夜』は、
もう二度と会えない友、カムパネルラをめぐる心の冒険物語。
もしも、そのカムパネルラが賢治だったとしたら......。
大正から昭和にかけての賢治の故郷・花巻と、
浅草十二階と呼ばれた巨塔そびえる浅草を舞台に繰り広げられる、
大正浪漫躍るクリスマスファンタジー。
十二階のカムパネルラオモテ面.jpg
十二階のカムパネルラ裏面.jpg

役者群
高橋茉琴 片山耀将 谷口礼子 千田剛士 榎本悟
眞実 今氏瑛太 金田理佐子 坂本実紅 佐藤沙予
品川ともみ 千葉太陽 鳥居きらら 藤井優海

上演時刻
21日(水)19:30
22日(木)19:30
23日(金・祝)14:00/19:00
24日(土)14:00/19:00
25日(日)13:00/17:00
※開場は開演の30分前です。

観覧料
4,500円(税込・全席指定)
当日 4,800円
学生(大学・専門学校生以下) 2,500円 ※要学生証
※未就学児の観劇はできません。

一般前売開始 9月19日(水)19:00~

会場
浅草九劇 <東京都台東区浅草2-16-2 2階>

つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩3分
東京メトロ銀座線、東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩10分
東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩10分
都営浅草線「浅草駅」徒歩13分

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十二階のカムパネルラ [劇団のこと]

日夜、創作に没頭しています。もう9月に入っていたのですね。
今年は夏になる前からクリスマスソングをヘビーローテーション。
新作クリスマス公演『十二階のカムパネルラ』の構想をあたためてきました。
7月のローカル鉄道演劇『銚電スリーナイン』もおかげさまで無事幕を下ろし、
もう気付けば公演初日2ヵ月前になろうとしています。

2014年12月にクリスマス公演『サンタクロース・ドットコム!』を上演して以降、
2015年は劇団結成15周年記念で、香川と茨城でローカル鉄道演劇二本立て公演を行ない、
2016年と2017年は、劇団のホームグラウンド東京都墨田区にて、
商店街や銭湯を劇場に、「演劇でまちを遊園地に」するべく作品を創ってまいりました。
というわけで今回は実に4年ぶりとなる劇場公演、気合い入りまくりです!

『十二階のカムパネルラ』という演目。
おそらく、この字面から二つのことを読み取っていただけるかと思います。
冒頭の「十二階」というのは、
大正時代末期まで浅草にそびえていた巨塔・凌雲閣の通称「浅草十二階」のこと。
そして「カムパネルラ」は、宮沢賢治さんの童話『銀河鉄道の夜』に登場する
主人公ジョバンニの親友カムパネルラのことです。
ここまでで既にかなりのエッセンスが登場していますね。
「クリスマス」「大正浪漫」「浅草」「宮沢賢治」「銀河鉄道の夜」。
これらの要素が、今回の物語の設定やモチーフになっています。
朝の通勤電車に負けないくらい、ぎゅぎゅぎゅうーー!!な作品なのです。


公演リーフレットも完成しました!どどーん!


十二階のカムパネルラオモテ面.jpg
十二階のカムパネルラ裏面.jpg
今回も絵本作家なかむらしんいちろうさん渾身のイラスト、
細部にわたって宮沢賢治さんの世界観が散りばめられていて、
絵の世界に吸い込まれてしまいそうになります。
オモテ面に描かれた浅草十二階の迫力もさることながら、
裏面の十二階からの眺めも切なくてあったかくい気持ちになるのです。


そして、そして、もうひとつ大きなトピックス。


シアターキューブリックのお芝居は毎回、音楽が重要なファクターなのですが、
公演のメインテーマ曲は、なんと岡村孝子さんの楽曲なんです!
あみんの岡村孝子さんです。
「待つわ」の岡村孝子さんです。
「夢をあきらめないで」の岡村孝子さんです。

岡村孝子さんのホームページ http://okamuratakako.com/

シアターキューブリックと岡村孝子さんといえば、
実は6年前に上演した『葡萄酒いろのミストラル』という作品におきまして
岡村さんの楽曲「mistral~季節風~」をテーマ曲としてお借りしました。
この舞台作品も岡村さんの曲からイメージを膨らませて生まれた作品でしたが、
今回の『十二階のカムパネルラ』も、岡村さんの音楽世界から生まれています。
ここで曲について語り始めると止まらなくなってしまうので自重しますが、
舞台作品ひとつ生み落としてしまうほどの引力がある音楽です。
「世界中メリークリスマス」という曲です。

毎作品そうですが、今回も18年間の劇作家人生の経験すべてを投入し、
命を削って、関わるみんなと力を合わせて物語を紡ぎます。
どうぞご期待ください。
チケットは9月19日(水)発売開始です!


つづきは、またあらためて。


********公演情報********
シアターキューブリック 2018クリスマス公演
『十二階のカムパネルラ』
作・演出 緑川憲仁
♪メインテーマ 岡村孝子「世界中メリークリスマス」

2018年11月21日(水)~25日(日)
会場 浅草九劇

宮沢賢治の代表作のひとつ『銀河鉄道の夜』は、
もう二度と会えない友、カムパネルラをめぐる心の冒険物語。
もしも、そのカムパネルラが賢治だったとしたら......。
大正から昭和にかけての賢治の故郷・花巻と、
浅草十二階と呼ばれた巨塔そびえる浅草を舞台に繰り広げられる、
大正浪漫躍るクリスマスファンタジー。


役者群
高橋茉琴 片山耀将 谷口礼子 千田剛士 榎本悟
眞実 今氏瑛太 金田理佐子 坂本実紅 佐藤沙予
品川ともみ 千葉太陽 鳥居きらら 藤井優海

上演時刻
21日(水)19:30
22日(木)19:30
23日(金・祝)14:00/19:00
24日(土)14:00/19:00
25日(日)13:00/17:00
※開場は開演の30分前です。

観覧料
4,500円(税込・全席指定)
当日 4,800円
学生(大学・専門学校生以下) 2,500円 ※要学生証
※未就学児の観劇はできません。


一般前売開始 9月19日(水)19:00~

会場
浅草九劇 <東京都台東区浅草2-16-2 2階>

つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩3分
東京メトロ銀座線、東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩10分
東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩10分
都営浅草線「浅草駅」徒歩13分

シアターキューブリックホームページ http://qublic.net/
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今月のお題「さあ来い!劇場公演!」 [きゅ~め~る今月のお題]

毎月9日は「キューブリック」の日ということで、劇団メルマガきゅ~め~るの配信日であり、
この日はメンバーが決められたお題について、それぞれのブログで語ろう!
という日になっています。

今月のお題は「さあ来い!劇場公演!」
シアターキューブリックは、もちろん劇場でも作品を創りますが、
ところかまわず、いろんな場所でお芝居を創ってきました。
7月のローカル鉄道演劇をはじめ、毎週末の地元商店街、
箱根芦ノ湖の遊覧船、銭湯、城跡、喫茶店……、ホントにいろんな所でやってます。
ですが、もともとは演出効果満載の劇場での作品づくりが
シアターキューブリックの活動のベースにあります。

気付けば前回の劇場公演から4年も経っていますが、
今回久しぶりの劇場ということで、今日のお題は過去の劇場公演の舞台写真の中から、
メンバー各自が厳選した一枚をご紹介!!という趣向です。

今まで、本当にたくさんの舞台を創ってきましたが、
この一枚を選ぶのはあまり時間がかかりませんでしたよ!

その一枚がコレです。














IMG_7111-02.JPG
(撮影:宮内敏行氏)


2012年『葡萄酒いろのミストラル』という作品の一枚です。
前年の劇団挙げての地方赴任「関ケ原東西武将隊」の活動が終了して、
東京で留守を守っていたメンバーと関ケ原メンバーが合流して最初の公演。
なんだかいろいろ嬉しくて、楽しい思い出が多い公演でした。
役者のみんなもこの公演を契機にさらにステップアップしたような印象を受けました。

この写真の場面は、市場法子演じる主人公が、
走る列車から、すぐ隣を走る列車に飛び移るという、
トム・クルーズの映画のようなシーン(笑)
ウチの俳優は比較的端正な顔の人が多いのですが、
この場面では、女の恥じらいなどかなぐり捨てた女優たちが、
大変素晴らしい表情を見せています!!!
こういうのも舞台の楽しみのひとつですよね。
テレビドラマや映画と違って、「カメラのアップ」というのがありませんから、
全部、役者の肉体で表現しなければならないのが舞台。
そして、シアターキューブリックでは、どんな作品づくりの時でも、
そうした舞台の醍醐味を一番大切に思いながら、作品を紡いできました。
もちろん、今回の『十二階のカムパネルラ』もそうです。
あまりに久々なので、いろいろとやりたいことを詰め込んでしまいそうですが、
そのへんも含めて、ぜひ楽しみにしていてくださいね!!!


なお、ほとばしっていない時の市場法子は、ホントはこんな顔。

R0022469.jpg

ギャップ萌えの方、ぜひシアターキューブリックの公演へ(笑)


大変反省しているのですが、当ブログの更新が滞って、
劇団のお題ブログが連続してしまいました。
脚本作業が山場を越えましたら、
『十二階のカムパネルラ』の作品づくりのあんなことやこんなことも、
いっぱい発信していきたいと思っています!
もう少々お待ちくだされ~~~。

さて、メンバーのみんなはどんな舞台写真を選んだのかな???
みんなのブログには劇団ホームページのトップからリンクしています。
ぜひ覗いてみてくださいね!
シアターキューブリックホームページ http://qublic.net/

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今月のお題「銚電スリーナイン!僕のベストショット!」 [きゅ~め~る今月のお題]

“旅と演劇のコラボレーション”、シアターキューブリックのローカル鉄道演劇、
『銚電スリーナイン~Return to the Roots~』、全12ステージが終了しました。
演劇っていう娯楽は、表現者と観客が同じ空間で同じ空気を吸って、
今日と同じ芝居は二度と観ることができない不思議で愛おしいものです。
それがさらに、劇場を飛び出して、舞台も客席も境目がない空間で、
しかも走る列車のなかで、流れる車窓を感じながら、
終点の駅では、お客さん自身が舞台となる町を歩く、
という、演劇の醍醐味をこれでもか!!とばかりに詰め込んだのが、
このローカル鉄道演劇のシリーズ作品です。

今日のお題は、メンバーそれぞれが選ぶ『銚電スリーナイン』の舞台写真ベストショット!


緑川が選んだ一枚はこの写真です。



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ふざけて選んでませんよ!大好きな写真たちの中から、
選んで選んで、けっこうガチで選び抜きました。
僕の脚本は、どちらかと言うと人間の心の機微を掘ってゆく傾向があって、
劇場のお芝居でも、鉄道公演でも、繊細な創作活動になりがちなのですが、
お芝居はお芝居。
遊びごころ満載で、楽しくやるもの。
そして、その楽しさをお客さんと共有するもの。
この一枚はそれを教えてくれる一枚です。

だって、今どき、お芝居でもなければ、電車でこんな恰好した人間見られないでしょう!?
逆の言い方をするとすれば、お芝居なんだから、ふだん有り得ないことをいっぱいやりたい!
ふんどし男も、電車の床に這いつくばる男も、
ホームで電車を全速力で追いかける男も、そんな気持ちから生まれたキャラクターです。

このふんどし男は、その後、外川駅で降りてゆくのですが、
たまたま駅に居合わせたお客さんが見たら、ぎょっとするはずです。
それくらいしないと、演劇のインパクトを世の中に発信できません!
たとえ公演のチケットを買ってもらえなかったとしても、
あらゆる方法で演劇の面白さの、カケラでも構わないから触れてほしい。
なにしろ、「ローカル鉄道演劇」と銘打っていながら、
僕らが使えるステージは電車だけではなく、その鉄道が走る町全体なのですから!

僕らは、10年前、銚子で上演した初めてのローカル鉄道演劇で、
誰かを応援する気持ちを込めながら作品を創ることの喜びを知りました。
その経験が、ここ10年間のシアターキューブリックの軌跡を作ってきました。
今や、その気持ちこそがシアターキューブリックの活動の神髄と言えます。
次回公演は、劇場での新作クリスマス公演です。
自分たちのやりたいことを詰め込みながらも、
銚子から始まったこの気持ちを大切に、創作活動の歩みを進めていきたいと思います。

さて、他のメンバーはどんな写真を選んでいるかな??
メンバーのブログは、劇団ホームページのトップにリンクしています。

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今月のお題「さあ!9年ぶりの銚電スリーナインへ!」 [きゅ~め~る今月のお題]

2018-03-02 14.22.48-1.jpg
毎月9日は「キューブリック」の日ということで、劇団メルマガきゅ~め~るの配信日であり、
メンバーが決められたお題について、それぞれのブログで語ろう!という日になっています。
今回は初日が目前に迫った『銚電スリーナイン~Return to the Roots~』に因んで、
「さあ!9年ぶりの銚電スリーナインへ!」というお題です。
今回の舞台となる銚子電鉄は、ローカル鉄道演劇発祥の場所。
2008年、2009年と2年連続で2つの作品を上演して以降、
岐阜、香川、茨城と全国各地のローカル鉄道で作品を作ってきました。
そして、ローカル鉄道演劇を初めて上演してからちょうど10年、
僕らはふるさとのような銚子へと戻ってまいりました。

サブタイトルの「Return to the Roots」は、
主人公が自身のルーツ・銚子で不思議な体験をするこの物語を表しつつ、
僕たち自身の9年ぶりの帰郷にも掛けています。
9年前より少しは逞しくなったはずの僕たちが、
ふたたびの銚子電鉄を舞台に、どんな奇跡を生み出すことができるか。
その挑戦でもあります。
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車内での演劇はもちろんのこと、
ローカル鉄道演劇の目玉は、終点のまちでのまちあるき!
作品の世界に紛れ込んでしまったかのような不思議な時間が待っています。
今回の公演では特にここに力を入れています。
これまでの劇団活動で培ったエッセンスを総動員して、
シアターキューブリックにしかできない作品を創ります。
旅×演劇のコラボレーション公演『銚電スリーナイン~Return to the Roots~』を
みなさん、ぜひ体験しに来てください!!

と言いつつ、すでに完売してしまったステージもあり、
残りのステージもおそらく立て続けに売り切れることが予想されます。
お日にちが決まりましたら、くれぐれもご予約はお早めに!!

公演サイトはこちらです!
http://qublic.net/choden999R2/

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泥中に咲く蓮のように [日々雑録]

岡村孝子さんの「T’s GARDEN」というコンサートへ行ってきました。
長らく演劇業界で仕事をしていますので、
一度も行ったことのない劇場というのは随分と少なくなりましたが、
今回生まれて初めて行く千葉県松戸の「森のホール21」という劇場へ。
名前の通り、緑が揺れる森の中にある素敵なホールです。

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岡村孝子さんのような有名アーティストの東京公演なら、
アクセスしやすい大都市のホールで行なわれることがほとんどですが、
「あなたの街で岡村孝子がホームパーティーを開くので気軽に遊びに来てください」
といったスタンスで全国各地をめぐるアットホームな公演。
とても岡村孝子さんらしい企画です。

このブログでも何度か綴っていますが、
14歳の時から岡村孝子さんが紡ぐ音楽と言葉に導かれ続け、
劇作家となった今では、自身のアイデンティティーに関して、
「物書きとしての細胞はこの人の音楽と言葉によってかたちづくられている」
そう断言できるくらい、人生において切り離すことができない存在。
自身の活動が忙しくなってからは、長らく足が遠ざかっていたのですが、
昨年夏からふたたび、劇場に足を運んで、音楽と言葉の海に溺れるようになりました。

『夢をあきらめないで』がもっとも有名な岡村孝子さんの音楽は、
聴く人の心を優しく包み込み、励ます作品が多いのですが、
そういう曲を含めて、僕は気がつくと、その音楽と言葉の世界に「溺れて」います。
今も溺れています。
包まれているんじゃなくて、溺れているのでわりと苦しかったりもします。
どうしてなのだろう、と考えたこともありませんでしたが、
昨日は、森の中を歩いて帰りながら、苦しさの訳について考えました。

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ところで、僕自身の仕事である演劇作品の脚本や演出は、
言葉を厳選し、会話を起こし、シーンを作り、作品として組み上げていく、
という意味では多くの「選択」と「決定」を繰り返してゆく仕事なわけですが、
正直、音楽と比べると、とてもフォルムが曖昧でファジーな仕事です。
執筆、稽古の各ステップで、「ニュアンス」の幅を最小限まで狭めていきますが、
完全なる「点」になることは殆どなく、ある程度の幅を残します。
それが楽しかったり、時には歯がゆかったりする面白い表現スタイルです。

それにひきかえ、音楽って演劇よりもフォルムがかっちりしていて、
しかもレコーディングをして、それがずっと後世に残ってゆくので、
聴衆が耳にする作品の「完全性」は演劇の比ではない気がします。
その完全性を湛えた作品の奥に隠れている、
制作段階の「苦悶」や、「反動」や「裏返し」といった作者の核心がきっとあって、
僕はこの核心部分に向かって、無意識にズルズルと引き込まれ、
どんなに優しい歌声や旋律や言葉でさえも、凶器のように心臓に突き刺さる……、
緑川にとっての岡村孝子さんの世界は、そんなスパルタ的存在です(笑)。
もしかすると、多くのファンの方が感じるものとは随分と違うのかも知れません。


若い頃に生み出す作品というのは、人間としての葛藤をストレートに表現しやすい、
そんな特徴を持った創作時期なのだろうと思いますが、
経験を重ねて、後輩ができて、家庭を持って、親になって、、、
そんなふうに年を重ねてゆくと、人間としての葛藤は相変わらずたくさんあっても、
それをストレートに表現する機会やチャンネルがだんだんと失われていき、
逆に、周囲を勇気づけるとか、導くとか、模範になるとか、
表現者じゃなくとも、大人たちはそんな役割を求められていきます。
でも、大人だって、若い頃と同じように、あるいはそれ以上に葛藤し続けているんですよね。

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だから、作品という最終形として、どんなに優しく、どんなに柔らかな顔をしていようと、
その音楽が生み出される過程の苦しみに思いを馳せずにはいられません。
そんな気持ちを持ちながら、コンサートに足を運ぶと、
曲と曲のあいだのおしゃべりタイムが、とても奥深い時間に感じられます。
言葉ひとつひとつを選び、迷いながら、丁寧にお話をする姿に、
作品づくりの際に、きっといっぱい苦しんだであろう苦悶が重なります。
そんなことを感じながら聴く旋律や言葉に、溺れずにいられる訳がありません。
溺れているわけですから、とても苦しく、波の上へ浮かび上がりたい気持ちにもなりますが、
でも、このもがき苦しむ時間が、僕をここまで導いてくれたということを知っているので、
僕は岡村さんの音楽と言葉の海に溺れ続けているのだと思います。


岡村孝子さんもMCでこんなお話をしていました。

「『甦る』とか『Reborn(生まれ変わる)』とか、
あいつは何回生まれ変わるつもりなんだ、と思われるかも知れませんが……(笑)」。
まさしく、闇から光を目指して、苦悶しまくっているんですよね。

僕は、泥中に咲く蓮の花を思いました。

毎日心がささくれ立つ出来事もいっぱいありますが、
けっして腐らず、夢を抱いて、理想を追って、
困難に向き合って、どんなときも超えていきたい、
そんな勇気が湧いてきた夜でした。

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ついつい長くなってしまいました。。
岡村孝子さんの音楽の世界を考える時間は、
まるで自分自身の沼を覗き込む行為のようです。


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今月のお題「銚電スリーナイン オススメスポット」 [きゅ~め~る今月のお題]

毎月9日は「キューブリック」の日ということで、
劇団メルマガきゅ~め~るの配信日であり、
この日はメンバーが決められたお題について、それぞれのブログで語ろう!
という日になっています。

今月のお題は「銚電スリーナイン オススメスポット」。
それほど広くはない銚子ですが、オススメを挙げ始めると枚挙に暇がありません。
ですので、今日は旅の玄関口、銚子駅近くのオススメスポットをご紹介しましょう!

銚子駅を出ると、真っ直ぐに伸びる大きな駅前通りがありますが、
その大通りをちょっぴり路地裏に入ったところに僕のオススメのお店があります。
それが輸入雑貨のお店「WILL」です。
輸入雑貨のお店ですので、一目で銚子と分かるアイテムは無いのですが、
不思議と銚子の旅の記念になる、そんな品物がお店いっぱいに並んでいます。
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ちなみに僕がWILLで手に入れた銚子の記念品はコレです。カッコイイんです。

2008年の『銚電スリーナイン』初演時からお世話になっているWILLさんですが、
今回は前売りチケットの販売窓口にもなってくださっています。
銚子にお住まいの皆様は、ぜひWILLさんでチケットを手に入れてください!

ふだんの毎日だと早足で通り過ぎてしまう雑貨屋さんでも、
旅先の雑貨屋で手に入れたお気に入りの一品は、
皆さんにとって、きっと特別な相棒になってくれると思います。

『銚電スリーナイン』公演の前、または後で、ぜひぜひお立ち寄りください。
銚子駅から歩いて3分くらいです!

WILLさんの場所はこちら。
千葉県銚子市西芝町6-13
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『銚電スリーナイン~Return to the Roots~』のチケットも
好評発売中です!!(お席僅かのステージもあります、ご予約はお早めに!)
http://qublic.net/choden999R2/
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今月のお題「わたしはすごろく師匠〇〇であるぞ!」 [きゅ~め~る今月のお題]

なんのこっちゃですね。
毎月9日は「キューブリック」の日ということで、
劇団メルマガきゅ~め~るの配信日であり、
この日はメンバーが決められたお題について、それぞれのブログで語ろう!
という日になっています。

2016年以降、シアターキューブリックは毎年一回、
日頃ホームグラウンドとして活動しているキラキラ橘商店街と連携し、
すみだの街劇場化プロジェクトというイベントを行なっていて、
今年は6/2~3の2日間のイベントをプロデュースします。
題して「キラキラ橘笑店街でござる!」!!

商店街全体をすごろくに、そして皆さんがすごろくの駒そのものになって、
お店の人からヒントをもらったりしながらゴールを目指す、
大変演劇的なすごろくです。
そして、商店街に「すごろくマスター」なるキャラクターたちがいるので、
みなさんはまず彼らを見つけて、指南を受けるところからスタートしてもらいます。
そのキャラクターは、もちろんシアターキューブリックの俳優陣!
墨田区ゆかりのさまざまなキャラクターに扮しています。
そして、頭には目印の大きなサイコロを冠しています!
緑川は残念ながらすごろく師匠ではありませんが、
劇団ショップのすみだサテライトたちばな館にて「業務」をしております。

街は大きな遊園地。
いつもと少しだけ視点を変えてみれば、
見慣れた風景も、楽しい遊園地になるかも知れません。
この2日間だけは演劇の魔法にかかって、子供みたいに遊んでみませんか!?



《「キラキラ橘笑店街でござる!」イベント情報》

キラキラ橘商店街がお江戸にタイムスリップ!舞えや歌えや、笑えや遊べの2日間!
シアターキューブリックpresents
『キラキラ橘 笑店街でござる!』

【日程】2018年6月2日(土)・3日(日)
【会場】キラキラ橘商店街

6/2(土) 1日目
・出演者・ (敬称略)
[演劇] 吾嬬第二中学校演劇部
[音楽演奏]
ヤング☆コーン(バンド)/モテりょう(ソロシンガー)/
レオナ with 田ノ岡三郎(タップ&アコーディオン)/
すみだサンビスタ有志(サンバ)

6/3(日) 2日目
同時開催:つまみぐいウォーク
・出演者・
[パレード&ステージ]
帰ってきたキューピッドガールズ/川満恵一郎グループ/
おしなりくん/ジロキッズ/きんぼり〜/獣兵衛/コバトン

[お笑いライブ]
かぎしっぽ/ジャガモンド/オシエルズ/
あいあいパーティー/おせつときょうた/綾瀬マルタ

[ダンスステージ]
SUMI-/UNO/スペシャルズ

イベント情報は随時お知らせしてまいります!

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オオゼキタクさんのレコ発ライブでした! [劇団のこと]

5/3(金)はローカル鉄道演劇で欠かすことのできないミュージシャン、
オオゼキタクさんのニューアルバム『いろんな風 –ローカル鉄道演劇のうた- 』
レコ発ライブイベントに駆けつけてまいりました!!

緑川は合い間のトークコーナーでのゲストとして呼んでいただきました。
僕は、物語で伝えられる分量が100だとしたら、
文章で伝えられる分量が30くらいで、
おしゃべりで伝えられる分量は3か5くらいの人間。
例に洩れず、今回も恥ずかしい限りの内容でしたが、
みなさんと過ごす時間を、僕なりに楽しませていただきました。
呼んでいただいて、そして拙いお話を聞いていただいて、
本当にありがとうございました。
シアターキューブリックの俳優陣も、タクさんと数曲一緒に歌わせてもらって、
数年前の公演の場面場面が鮮明に蘇ってきました。
音楽のチカラって本当にすごいですね~。
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そうそう、ライブハウスでの演奏は公演時のアコギ一本とは違い、
ギター、ベース、ドラム、キーボードの音が、タクさんの世界をさらに分厚く彩って、
ひと味違うローカル鉄道演劇の音楽を堪能することができました。
人が衣裳やメイクで雰囲気ががらっと変わるみたいで、アレンジって奥深いですね。


さらに、今回のアルバムを彩ったのはブックレットのイラスト!!
なんと砂絵なんですよっ!!
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「新・鉄子の旅」の漫画家ほあしかのこさんによる、
旅情のぬくもりが優しく繊細に表現された世界。
ライブ会場では、砂絵の原画も展示されていました。
お芝居でも音楽でも絵でも、やっぱり作品で一番感じたいことは、
「ぬくもり」なんだろうなあ。いつまーでも見ていたい、やさしい絵です。
その砂絵から始まるアルバムのブックレットは、
ローカル鉄道演劇の歴史とその世界を、分かりやすく紹介する
まるでガイドブックのようなゴージャスな構成でびっくり!
ブックレットでは緑川も冒頭の文章を書かせていただきましたよ。
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アルバム製作をプロデュースした栗原千温さんと、オオゼキタクさんと。


アルバムタイトルの通り、今回のアルバムは、
シアターキューブリックのローカル鉄道演劇のために書き下ろしてくださった
オオゼキタクさんの曲を集めたもので、僕にとっては、まるで自分の作品!
僕が「自分の作品だ」と思えてしまえるくらいに、
タクさんが創った音楽たちは、作品の本質部分や人物の心情に迫っていて、
物語とも車窓の風景とも切っても切り離せない旋律ばかり。
だから、音楽を聴くだけで、各シーンの俳優の表情や言葉、
その時の風景や風までもが思い起こされます。
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もしかすると、お芝居をご覧になっていない方がこれらの音楽を聴いたら、
物語のシーンの代わりに、みなさんの人生の断片が蘇ってくるのかも知れません。
それくらいに、タクさんが紡ぎ出す音楽たちは、
誰かの人生に優しく寄り添うメロディなんだろうなあと、あらためて感じました。
ぜひとも多くの方に聴いていただきたい切なさ全開のポップミュージックです!
全国のCDショップ、Amazonなどでお買い求めいただけます。


そんなオオゼキタクさんと、今年の7月にまたまた作品を創ります!
“ローカル鉄道演劇発祥の地”千葉県の銚子電鉄さんにて
『銚電スリーナイン~Return to the Roots~』を運行上演します!
「そこへ足を運ばないと観られない」演劇の特性と、
旅の魅力を掛け合わせたローカル鉄道演劇!

ぜひ、みなさん体験しに来てくださいねーー!!

『銚電スリーナイン』公演サイトはこちら→ http://qublic.net/choden999R2/ 2018-05-03 22.48.38.jpg
▲とーってもお気に入りの一枚(*^_^*)

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