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城下町・棚倉を訪ねる(1) [日々雑録]

水戸と郡山を結ぶローカル線・水郡線に「磐城棚倉」という駅がある。
今回の目的地はこの駅周辺に広がる棚倉藩の城下町。
世間的にはあまり知られていない福島県下の小さな町であろうし、
ましてやここが江戸時代の城下町であったことを知る人は、さらに少ないだろう。
戦国時代末期は伊達政宗の支配下にあり、伊達氏の転封後は常陸の佐竹氏の領地に。
関ケ原の戦いの後、佐竹氏が秋田に移封された後は、
立花氏、丹羽氏を経て、徳川譜代や親藩が目まぐるしく藩主となった。
その定着しない支配体制が、この町の風土にも少なからず影響しているはずで、
仙台や鹿児島といった雄藩の城下町の街歩きとはひと味違う、
なんというか、「無個性という個性」といった面白さを感じる。
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降り立った磐城棚倉駅は、都会の人間にしてみれば、変哲のないとても小さな田舎の駅。
けれども、前後にあるさらに小さな駅と比べると、「町の駅」という威風をかすかに湛えていて、
その風化しつつある威厳に、なんとなく安心感さえ覚える。
駅の待合室に置かれていた街のパンフレットを手に、見知らぬ街へ歩を進めた。

築50年前後は経っているであろう古いデザインの建物が目立つ街いちばんの大通り、
旧水戸街道を歩いて、街中心部南寄りにある棚倉城跡を目指す。
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時々、年季の入った蔵を活用したお店や、城下町独特の道路のカーブがあったりして、
この町の歴史の匂いをほのかに感じられる瞬間が心地よい。
そうして歩いていると、郵便局付近に城下の「一丁目一番地」的な空気が……。

見ると郵便局の向かいに、棚倉城跡へと続く道が現れた。
間違いなく、この町は150年前までは地域の中心地だったんだなあ。
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